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炎症の「記憶」が、がんリスクを高める

  • 14 時間前
  • 読了時間: 2分



炎症の「強さ」より、炎症を「何回繰り返したか」が重要 ー細胞がその記憶を蓄えていくー、というちょっと不思議な話です。



細胞は炎症を「覚えている」

大腸の慢性炎症と大腸がんの関係を調べた研究で、おもしろいことがわかりました。


炎症が起きたあと、腸の幹細胞に「エピジェネティック変化」という変化が残ります。

エピジェネティックって難しそうな言葉ですが、要するに「DNA配列そのものは変わらないけど、遺伝子のオン・オフの設定が書き換えられる」イメージです。


細胞が炎症を経験するたびに、この設定が少しずつ積み重なっていく。そしてその痕跡が、将来のがんリスクに直結するというわけです。



強さより「累積」が問題

この研究でとくに注目されたのは、1回の炎症がどれだけ強かったかより、これまでに何回炎症を繰り返してきたかのほうが重要だという点です。つまり、軽い炎症でも何度も繰り返されると、細胞の中に「記憶」として蓄積されていく。


がん関連の遺伝子変異が起きたとき、通常なら腫瘍にならずに抑え込まれるところが、エピジェネティックな変化のせいで細胞ががんになりやすい状態に変わってしまう、というイメージです。



炎症性腸疾患を持つ人への示唆

この話が特に重要になるのが、潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性腸疾患(IBD)を持つ人たちです。慢性的に腸の炎症が繰り返される環境では、まさにエピジェネティックな変化が蓄積しやすいのです。

IBDの患者さんが大腸がんのリスクが高いことは以前から知られていましたが、この研究はそのメカニズムの一端を説明するものになっています。



細胞は、過去に何があったかを記憶している設定ファイルのような存在。

そう考えると、日々の体のケアが、未来の自分の細胞にとってのプラスの履歴になることがわかりますよね。

 
 
 

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