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PRPやエクソソームと何が違う?幹細胞培養上清液の位置づけ

  • 執筆者の写真: 木綿 山崎
    木綿 山崎
  • 9月22日
  • 読了時間: 2分

美容や健康のために再生医療に関心を持たれる方が、増えている印象を受けます。

中でも、幹細胞培養上清液、PRP(多血小板血漿)、そしてエクソソームは、その代表格と言えるでしょう。


これらはしばしば混同されがちですが、その作用の仕組みや位置づけは大きく異なりますので、それぞれの特徴を比較してみます。


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1. PRP(多血小板血漿)治療

患者様自身の血液から抽出した血小板を利用して、組織の再生や修復を促す再生医療の一種です。

自分自身の血液から抽出するため、拒絶反応や感染症リスクが非常に低いのが特徴ですが、含まれる成長因子の種類や量は限定的で、効果に個人差が出ることがあります。

主に整形外科領域で、関節の痛みやスポーツ障害の治療に用いられますが、美容医療や育毛などにも利用されています。



2. エクソソーム治療

エクソソームは、細胞が分泌する小さなカプセルのような物質です。内部には様々な種類のマイクロRNAやタンパク質が含まれており、細胞どうしの情報伝達役を担っています。特定の細胞の働きを活性化させたり、炎症を抑えたりする作用があります。


エクソソームは、幹細胞培養上清液の中に含まれる主要な有効成分の一つです。

つまり、エクソソーム治療は、幹細胞培養上清液の「一部の成分」に特化した治療法と言え、特定のターゲットに作用する効果が期待されます。



3. 幹細胞培養上清液治療

幹細胞培養上清液は、文字通り幹細胞を培養する際に分泌される、成長因子・サイトカイン・エクソソームなど、数百種類以上の生理活性物質をまるごと含んだ上澄み液です。


これにより、一つの成分では成し得ない相乗効果が生まれ、細胞の修復・再生、抗炎症、免疫調整など、より広範で複合的な効果が期待できるのです。



まとめ

PRP、エクソソーム、幹細胞培養上清液は、いずれも体の再生力を高める治療ですが、そのアプローチは異なります。

PRPは「自己治癒力」の活用、エクソソームは「情報伝達物質」による調整、そして幹細胞培養上清液は「再生に必要なすべての要素を供給」することで、根本的な改善を目指す治療と言えるでしょう。


 
 
 

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